マンションの大規模修繕におけるバルコニー工事について解説!注意点やお困りごとの対処法も!
マンションの大規模修繕におけるバルコニー工事について解説!注意点やお困りごとの対処法も!こんにちは。
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大規模修繕、塗装、防水、リフォーム、リノベーション工事を行うベストウイングテクノです。
マンションのオーナー様は定期的に大規模修繕工事を検討しなければいけません。大規模修繕では、マンションのさまざまな箇所を工事しますが、バルコニー工事は住人の協力も必要です。
そこで今回は大規模修繕におけるバルコニー工事の詳細や注意点ついて詳しくご紹介します!
大規模修繕を検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね!
<<目次>>
▸2バルコニーも大規模修繕の工事範囲
▸3大規模修繕のバルコニー工事の流れ
▸4バルコニーの工事をする前にやっておくこと
▸5バルコニーの工事における注意点
▸6バルコニーの工事の際、住人からこんなことを相談されたら?
▸7まとめ
マンションの大規模修繕とはどのようなもの?
マンションは、頑丈なつくりではあるものの、日々経年劣化が進むため、定期的にメンテナンスする必要があります。そして、こまめなメンテナンスとは別に10〜15年に一度程度の頻度で、大掛かりな大規模修繕も実施しなければいけません。この大規模修繕には、高額な費用も必要になります。
それでは、なぜ大規模修繕を行わなければいけないのでしょうか。大規修繕で行う工事の内容もあわせて解説していきます。
大規模修繕をする目的
先にも解説したようにマンションは頑丈な建物であるものの、雨風や日光などの影響を受けて劣化していきます。
マンションをはじめとした建物には寿命がありますが、少しでも長い期間、安全に利用するためにはトラブルを未然に防ぐためのメンテナンスが欠かせません。
そのため、建物に生じたダメージを修復して、安全性を維持するために大規模修繕を実施します。また、建物をなるべく長い間良い状態で保つことは、資産価値を守ることにもつながります。
マンションの大規模修繕について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
★マンションの大規模修繕は必要か?基礎知識やリスクをわかりやすく解説!
大規模修繕で工事する場所|マンションの外
大規模修繕において、一般的にマンションの外側には次の工事を実施します。
■躯体の補修
躯体(くたい)は、柱・壁・梁・床など「建物の構造を支える」箇所のことです。
躯体の補修では、おもに柱に使われているコンクリートのひび割れや浮きを補修し、そのほか建物で補修が必要な箇所も対応します。
■外壁塗装
外壁塗装には、色褪せを修復する以外に、コンクリートの腐食や躯体の劣化を防ぐ目的もあります。
外壁にタイルが使用されている場合は、浮きや剥がれがみられる箇所の補修や張り替えも実施します。
■屋上防水
経年劣化や雨水・日光の影響で防水効果が落ちていくと、雨漏りなどを引き起こす原因にもなります。
そのため、屋上には防水加工を定期的にし直す必要があります。
■外構(エクステリア)
外構とは、駐車場や駐輪場などの建物まわりにある設備です。
劣化状況に合わせてアスファルトの舗装や鉄部のサビ・剥がれの補修をします。
大規模修繕で工事する場所|マンションの中
大規模修繕において、一般的にマンションの内側には次の工事を実施します。
■共用鉄部の塗装
マンションの共用鉄部とは、階段やエレベーター、鉄骨階段のことです。
塗装の剥がれやサビがあると事故を引き起こす原因にもなるため、補修していきます。
■床・廊下などの防水
建物内の防水工事は、廊下・階段などの共用部だけでなく、各部屋のバルコニーにも実施します。
■電気設備の交換
電気設備は、引込開閉器盤などの修繕・交換を検討するだけでなく、省エネも期待できるLEDなどへの取替えや電力幹線を改修することもあります。
バルコニーも大規模修繕の工事範囲
先ほど大規模修繕では、「共用部以外に各部屋のバルコニーも対象」と解説しましたが、厳密にいえば、各部屋にあるバルコニーも共用部の一部なのです。
ただし、通常時は「専用使用権」が設定されているため、専有部分的な使用が可能です。
では、なぜ共有部に含まれるのかというと万が一の際に、マンションの全住人が避難経路として使用するためです。
なお、これらは区分所有法第4条の「法定共用部分(第1項)」や「規約共用部分(第2項)」にも記載されています。
大規模修繕のバルコニー工事の流れ
大規模修繕で、ベランダ部分にはどのような工事が行われるのか、工事の流れを紹介します。
①シーリング工事
シーリング工事とは、サッシの漏水を防ぐために気密性や水密性を高める工事です。
なお、シーリングとは、窓やサッシの隙間を埋めるゴム状の防水剤のことです。
②下地・タイル補修工事
下地やタイルの補修は、塗装や防水工事の仕上がりを良くするために重要な工事です。
ひび割れや破損、浮きが見られるタイルを直したり貼り替えたりします。
工事中は音やホコリが発生するため、住人に迷惑がかかりそうな場合はあらかじめその旨を周知しておくとよいでしょう。
③外壁高圧洗浄工事
補修が終わったら、塗装を施す前に高圧洗浄機で汚れを丁寧に落としていきます。
汚れを落とすのは、表面をきれいにする以外に塗装材や防水剤の密着性を高めるのに重要な作業です。
④内外壁・鉄部塗装工事
ここで天井や壁、パーティション、樋などの塗装に入ります。
塗装工事では、塗装しない部分に塗料が付着しないようにビニールシートで覆う必要があり、期間中ベランダに出入りすることは原則できません。洗濯物を外に干せなくなるため、事前に通知して住人の理解を得る必要があるでしょう。
⑤防水工事
最後に防水工事をします。床や側溝に防水層を施していきますが、工法はウレタン塗膜防水、塩ビシート防水などがあり、床材やベランダの状態を踏まえて適切な工法にて作業します。
塗装作業時と同様に、防水工事の際もベランダへの出入りはできません。
バルコニーの工事をする前にやっておくこと
バルコニーの工事に入る前に行っておくことは次の2点です。
住人の協力が必要なものになるため、あらかじめ工事の日程やいつまでに対応が必要かなどは、お知らせしておくようにしましょう。
①置いてある荷物や植物を撤去する
バルコニーの工事では、バルコニーの床や壁など全体に洗浄や塗装がされるため、置いてある物は、基本的に全て撤去させなければいけません。
植物や置物のほか、住人が個人的に設置した人工芝やタイル、物干しなども撤去の対象です。 また、場合によってはBSCSアンテナの撤去が必要な場合もあります。事前に何を撤去する必要があるのか工事をする業者に確認して、住人へお知らせしましょう。
②バルコニーに面している窓の網戸を取り外しておく
バルコニーの工事では、サッシ廻りも修繕も必要に応じて行われます。その際、網戸があると作業しづらく、破損する恐れもあるため、網戸は事前に取り外しておきます。
通常外した網戸は部屋で保管しますが、汚れがつかないように保管用の袋が支給される場合があります。業者が手配してくれるかどうか、事前に確認してみましょう。
バルコニーの工事における注意点
バルコニーの工事で注意すべきことを解説します。住人への周知や相談があった際の参考にしてください。
基本的に住人は工事の拒否ができない
住人のなかには「ベランダに特に問題はないので、物を動かすのも大変だからうちの工事は不要です」と言ってくる人もいるかもしれません。
しかし先述の通り、ベランダはマンションの共有部であるため、個人が工事を拒否することはできません。なお、住人の同意がなくても強行することは可能です。
エアコンの室外機はそのままでOK
工事の前にベランダの物を撤去しなければいけませんが、エアコンの室外機は基本的にそのままでOKとされるのが一般的です。
移動が必要でも、素人がむやみに動かすのではなく、業者にお願いした方がトラブルもなく安心です。
工事の足場には上がらないように周知する
工事期間中は、マンションの外側全体に足場が設置されるでしょう。住人にはくれぐれも足場に上がらないよう周知しておくようにしてください。
人が乗る以外にも、物をかけたりすることも禁止です。万が一足場が崩れることがあれば、作業員だけでなく、通行人も事故にあう恐れがあるため、徹底しましょう。
工事後すぐにバルコニーには触れないように周知する
塗装工事が終わって、作業員がいなくなったあと、すぐにバルコニーに出て壁や床に触れることがないように周知する必要もあります。
塗料や防水層が完全に乾くには、半日〜1日かかるのが一般的です。業者にも確認の上、住人にお知らせしましょう。
バルコニーの工事の際、住人からこんなことを相談されたら?
バルコニーの工事をお知らせした際、住人から相談を受けることもあるでしょう。次のような相談があった際に対応できるようにしておくと、安心して工事を迎えられます。
自分で物を動かせない場合はどうしたら良い?
高齢の方は、バルコニーにたくさん物があったり、重たい物があったりすると自分で撤去するのが難しい場合もあるでしょう。また、DIYでベランダにタイルや人工芝を設置した人も、外し方がわからないと相談してくる場合もあります。
基本的には自分で対応してもらう必要がありますが、むやみに動かしたり撤去したりして、怪我をしたりバルコニーが破損したりしないようにまずは業者に相談するのがおすすめです。業者によっては、オプションで対応してもらえる場合もあります。
工事中の荷物の保管場所がない場合はどうしたら良い?
冬用タイヤなどの大きな荷物をバルコニーに置いている場合、工事中部屋で保管するのが難しいと相談してくる住人がいる可能性もあります。
その場合、基本的に荷物は住人自身で管理しなければいけないため、預かってくれるところを探すか一時的にトランクルームを利用してもらうようお願いしてみましょう。
業者によっては、一時的に物を保管できるトランクルームを紹介してくれることもあるため、そのようなサービスがないか事前に聞いておくのもおすすめです。
【参考記事】あわせてご覧ください。
★バルコニー、ベランダ、テラスの違いを徹底解説!
★もっと知りたい! そもそもマンションの大規模修繕工事とは?~大規模修繕工事が必要な理由~
★マンションの大規模修繕は必要か?基礎知識やリスクをわかりやすく解説!
まとめ
今回は、大規模修繕の工事のなかでもバルコニーの工事について詳しくご紹介しました。
バルコニーは個人のものではなく、共用部であるため、住人が工事を拒否することはできません。また、物を撤去してもらう必要があるので、工事を事前に知らせてスムーズに工事ができるように協力してもらいましょう。
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【この記事の監修者プロフィール】
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