マンション大規模修繕 防水工事(FRP・ウレタンなど)の種類と特徴
マンション大規模修繕 防水工事(FRP・ウレタンなど)の種類と特徴こんにちは。
1961年の創業より東京都墨田区・江東区・台東区を中心に
大規模修繕、塗装、防水、リノベーション工事を行うベストウイングテクノです。
マンションの大規模修繕工事はかかせない工事です。
なかでも屋上防水工事は、重要度の高い工事となります。
「屋上防水工事をやりかえたいけど、どんな種類があるのだろうか」
「そもそも、どこに依頼したらよいのだろう」
ビルやマンションの屋上防水工事は面積が広い場合が多く、大規模修繕で占める費用の割合も高くなります。
だからこそ失敗は絶対に避けなければなりません。
そこで、この記事では
・屋上防水工事の種類
・屋上防水工事ごとの耐用年数と費用相場
・屋上防水工事を依頼するときの施工業者の選び方
について解説します。
屋上防水工事で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
▸2 マンション大規模修繕 屋上防水工事4種類の特徴
▸2.1【屋上防水工事1】ウレタン防水
▸2.1.1ウレタン防水の特徴
▸2.1.2ウレタン防水の耐用年数と費用相場
▸2.2【屋上防水工事2】シート防水
▸2.2.1シート防水の特徴
▸2.2.2シート防水の耐用年数と費用相場
▸2.3【屋上防水工事3】アスファルト防水
▸2.3.1アスファルト防水の特徴
▸2.3.2アスファルト防水の耐用年数と費用相場
▸2.4【屋上防水工事4】FRP防水
▸2.4.1FRP防水の特徴
▸2.4.2FRP防水の耐用年数と費用相場
▸3 マンション大規模修繕工事 屋上防水工事の施工業者を選ぶときのポイント
▸3.1完了検査を行う
▸3.2防水工事の保証期間やアフターフォロー体制を確認する
▸3.3これまでの防水工事の実績を確認する
▸4まとめ
マンション大規模修繕 屋上防水工事の必要性
屋上防水工事は、建物を紫外線や風雨から守る大切な役割を担っています。
そのため定期的なメンテナンスが必要ですが、もしメンテナンスを怠ると、雨漏りが発生し、建物各所へ甚大な悪影響を及ぼし、多額の補修費用が発生することも。
このように屋上防水は、建物の寿命に大きく関わっているといっても過言ではありません。
マンション大規模修繕 防水工事4種類の特徴
ビルやマンションの大規模修繕などでは、防水工事は大きく分けると以下の4種類があり
いずれかの工法で行います。
・ウレタン防水
・シート防水
・アスファルト防水
・FRP防水
それぞれの防水工事についてみていきましょう。
【屋上防水工事1】ウレタン防水
ウレタン防水工事とは、液体であるウレタン樹脂を流し込む防水工法で、ベランダや屋上の形状が複雑でも採用できる工法です。
ウレタン防水工事には
・床にそのままウレタンを流す「密着工法」
・床上に通気マットを敷いてからウレタン防水を行う「通気緩衝工法」
の2つの方法があります。
通気緩衝工法は、通気マットを敷くことで通気性を確保し、水分によって防水層が膨らむことを防止することができるため、密着工法と比べて耐久性が高いのが特徴です。
そのためビルやマンションの屋上など、広い面積の防水として、通気緩衝工法が採用されています。
ウレタン防水工事の特徴
【メリット】
・比較的にコストが安い
・防水層が軽量なので、建築物にかかる負担が少ない
・複雑な形状や段差も対応できる
・継ぎ目のない均一な仕上がり
【デメリット】
・工期が長い
・仕上がりが職人の腕にかかっている
・定期的にトップコートの塗替えが必要
ウレタン防水工事の耐用年数と費用相場
ウレタン防水工事の耐用年数は10年〜15年程度。
費用相場は1㎡あたり3,500円〜8,000円程度 となります。
【屋上防水工事2】シート防水
シート防水工事とは、防水シートを敷いた上に、防水層を施す工法です。
シートには、ゴムシートと塩化ビニールシートがありますが、ゴムシートでは飛来物によって防水層が裂けてしまうことが多いため、近年では耐久性の高い塩化ビニールシートが使われるようになりました。
シート防水工事の特徴
【メリット】
・比較的にコストが安い
・工期が短い
シート防水工事の耐用年数と費用相場
シート防水工事の耐用年数は10年〜15年程度。
費用相場は1㎡あたり3,500円〜8,000円程度 となります。
【屋上防水工事3】アスファルト防水工事
アスファルト防水工事とは、昔からの施工方法として用いられた工法で、液状の溶解アスファルトとアスファルトシートによって防水層を作る工法です。
アスファルト防水工事には以下の3つの工法があります。
・熱工法
・常温工法
・トーチ工法
アスファルト防水工事の特徴
【メリット】
・耐用年数が長い
・昔から採用されており、実績が長い工法である
【デメリット】
・工期が比較的長い。
・費用が高い。
・熱工法やトーチ工法の場合は火気を使い悪臭がでる
アスファルト防水工事の耐用年数と費用相場
アスファルト防水工事の耐用年数は10年〜15年程度。
費用相場は1㎡あたり3,000円〜8,000円程度 となります。
【屋上防水工事4】FRP防水工事
FRP防水工事とは繊維強化プラスチックの略称で、今の新築戸建てベランダ塗装のほとんどをしめています。
FRP防水工事はバスタブやロケットにも採用されるくらい、対衝撃性・耐水性・加工性に優れた工法です。
FRP防水工事の特徴
【メリット】
・強度、軽さ、耐水性、耐熱性、耐久性が高い
・均一な厚みで施工が可能。
・工期が短い
・トップコートのバリエーションが豊富。
【デメリット】
・コストが高い
・湿気や化学反応で硬化。外気温に左右される
・紫外線に弱い。
・広い面積には施工できない。
FRP防水の耐用年数と費用相場
FRP防水の耐用年数は10年〜15年程度。
費用相場は1㎡あたり5,000円〜9,000円程度 となります。
マンション大規模修繕 屋上防水工事の施工業者を選ぶときのポイント
屋上防水工事をする際には「どの施工業者を選ぶか」ということが、非常に重要です。
適切な屋上防水工事でなければ、数年後に再度屋上防水工事が必要になってしまうことさえあります。
施工業者で失敗しないためには、選び方にポイントがありますので、必ずおさえておきましょう。
完了検査を行う
大規模修繕工事のときだけではなく、工事が終わった際は必ず施工業者や管理者・施主によって完了検査を行うことが大切です。
防水工事を終えた際は、防水層にひび割れ、ふくれ、穴等がないかのチェックを行いましょう。
ひび割れ、穴(ピンホール)を見落とした場合、そこから雨水が入りこみ、重大な雨漏りとなってしまう可能性があります。
特に端や角、脱気筒まわりはひび割れが発生しやすいため注意してください。
防水工事の保証期間やアフターフォロー体制を確認する
大規模修繕など、工事が終わった際は、保証書をもらえることが一般的です。
住宅だけでなく、ビルやマンションの屋上防水工事でも通常は保証書を受け取ることができます。
保証期間内に不具合が生じた時は、工事業者の瑕疵として無償で工事を行うことができますが、期限を過ぎるとオーナー様側で補修工事の費用をもつことになります。
「こんなはずではなかった......」とならないように
・保証期間がどれくらいあるのか
・アフターフォローをどれくらい行ってくれるのか
工事を依頼する前までに、しっかりと確認しておきましょう。
防水工事の保証期間については、施工業者や防水材の種類によって異なりますが、一般的には以下のようになります。
・屋上防水工事:5~10年程度
・ベランダ・バルコニー工事:3~10年程度
これまでの防水工事の実績を確認する
屋上防水工事は、工事の中でも建物の寿命に関係してくる非常に重要な工事となります。
実績が豊富で、丁寧な対応をしてくれるような信頼のおける施工業者をみつけることがとても大切です。
施工業者のウェブサイトで
・大規模修繕工事の実績があるか
・マンションやビルの工事実績があるか
・創業から年数があるか(すぐにつぶれないか)
などを事前に確認しておきましょう。
【参考記事】あわせてご覧ください。
★外壁塗装の費用相場は?工事のタイミングや施工業者の選び方も解説
★こんな症状が出たら要注意!マンションの外壁塗装が必要な劣化の6つのサイン
★マンションの大規模修繕は必要か?基礎知識やリスクをわかりやすく解説!
まとめ
今回はマンション大規模修繕・防水工事(FRP・ウレタンなど)の種類と特徴について解説しました。
屋上は、紫外線や雨風の強く影響を受ける場所。
築年数がたってくれば、防水層の劣化は避けられません。
防水の役割が弱くなってしまうと、雨漏りが発生し、建物の寿命を大幅に縮めることにもつながります。
建物が長持ちするように、屋上防水のメンテナンスは定期的に行いましょう。
だからこそ
・劣化がどれくらい進んでいるのか
・どのような防水工事が適しているのか
については、実績のあるプロに診断してもらうことが必要です。
今の状況を把握することで、劣化を防止できるだけでなく、費用面の準備も計画的に行うことにもつながります。
時間があるほうが保証期間やアフターフォローについても念入りに検討できます。
屋上の防水の診断や見積もりは、ぜひ早めに依頼するようにしましょう。
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戸建だけでなく、ビル・マンション・アパート、工場、倉庫の修繕工事にもたくさん携わってまいりました。
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【この記事の監修者プロフィール】
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(特定建設業許可 東京都知事(般-5) 第895 号)
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