劣化のチェックポイント
大切な建物に、以下のような症状が現れたら 早めの修繕が必要です
8~10年以上経過してくると外壁の特徴としては、ひび割れやカビ・コケが生えており、ひび割れやコーキングの破断箇所等から雨水が入ることで雨漏れや内装材の劣化、腐食がおこります。
Check01
チョーキング
白亜化現象とも呼ばれ、外壁の塗装面を触り、白い粉がついたらチョーキングという塗膜の劣化現象です。紫外線、熱、水分、風雨等の影響により塗装表面が粉状になる現象・状態をいいます。
Check02
タイルの浮き・割れ・欠損
タイルの劣化現象として、浮き、タイル表面のひび割れ、タイル自体の欠損等が挙げられます。これらを放置しておくと、タイル裏に雨水等が浸入し、内部構造が腐食してしまい、損傷はさらに広がります。
Check03
屋上防水層(シート)の膨れ・破損
日光や雨水などでシートが膨張や伸縮を繰り返すことにより、屋上の防水層に膨れや破損等が生じやすくなり、シート接合部が剥がれ、その隙間から雨水が侵入し下階に漏水を引き起こす場合があります。最上階の天井や壁に漏水の跡がある場合は、被害拡大前の対処が必要です。
Check04
鉄部のサビ
鉄骨階段や手摺等のサビは、見た目の美観だけの問題でなく、サビが進行、腐食が酷くなってしまうと鉄の強度がなくなり、壊れてしまい、安全性も低下します。事故に繋がる危険もあるので、更新や補強が必要です。
Check05
シーリングのひび割れ・剥離
経年の紫外線や風雨の影響で、シーリング材は次第に固化、収縮し、ひび割れや剥がれ、破断等を引き起こします。美観だけでなく、防水機能も低下するので定期的な対処が必要です。
Check06
外壁のひび割れ
外壁のひび割れは、内部に水分、湿気が入り込むため、強度の低下や内部の木材・鉄筋等の腐食を引き起こします。サビ汁が流れている場合は、鉄筋が錆びている証拠です。
Check07
外壁の汚れ
換気口や窓下の汚れの原因として、油分や埃の付着が考えられます。また、壁面全体は、雨垂れ・カビ・コケなどにより汚染されてしまいます。
Check08
コンクリートのひび割れ
屋上の目地部分等に雑草が生えていたら危険信号です。草の根の力で防水機能を保護する床面コンクリート部分が割れたり、伸縮目地が損傷します。
Check09
コンクリートの爆裂
コンクリート壁面に発生した亀裂箇所等では、水や空気が侵入しやすくなり、コンクリートの中性化を引き起こし、内部の鉄筋を発錆、膨張させます。この鉄筋の体積増加によってコンクリートは内部から破裂します。放置すると破損部が広がり、壁面強度が激減します。
Check10
塗膜の剥離
共用部の開放廊下やベランダ等、天井面の塗膜の浮き・剥がれは、上階からの雨水侵入が原因として推測され、放置すると劣化は徐々に広がります。