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防水工事の種類と工法 -特徴とメリット・デメリット-

防水工事=水まわりの工事という印象をお持ちの方が多いのですが、防水工事は戸建てやマンション・ビルなどすべての建物にとって、とても重要な工事にあたります。

防水工事

ビルやマンションの大規模修繕工事のなかでも、屋上防水の工事は重要度の高い工事となります。

防水には、用途・躯体の種類によってさまざまな工法があり、
防水工法は防水材料によって主に5つに分類されます。
 ▸塗膜防水
 ▸ゴムシート防水
 ▸塩ビシート防水
 ▸FRP防水
 ▸アスファルト防水

種類別に工法の特徴や工程、メリット・デメリットについてご紹介します。

【種類別】工法の特徴や工程、メリット・デメリット

  • 塗膜防水
  • ゴムシート防水
  • 塩ビシート防水
  • FRP防水
  • アスファルト防水

塗膜防水(ウレタン)

屋上施工部位: 屋上

塗膜防水(ウレタン)は、ゴムシートなどを貼るシート防水などに比べ、複雑な形状でも簡単に施工でき、つなぎ目の無いシームレスな塗膜で美観に優れるなどの特徴がある。 また、改修時に建物の傷み具合や利用方法に最適な防水層を提供でき、改修工事用として需要が多いです。

5,6年毎にトップコート(最上位の塗膜)を再塗装することで10年以上の防水性の保持が可能です。

ウレタン防水層の塗り重ね(2,3回)で済み、防水層の全面撤去が無い分工事費が安くなります。

 

工程

下地調整

プライマー塗布

補強布貼付け

防水材塗布

トップコート塗り

塗膜防水メリット

  • 下地の形状に馴染みやすい
  • 短期間で施工できる
  • 安価
  • 屋上やベランダなどあらゆるところで施工できる
  • 臭いや熱の発生がない
  • 既存の防水層の上から塗装できる
  • 高性能ウレタンなら重ね塗りして弾性を高められる

塗膜防水デメリット

  • 人の手で塗るため均一な塗装が難しい
  • 経年劣化、亀裂に弱い(重ね塗りで解決できる)

ゴムシート防水

屋上施工部位: 屋上

ゴムシート防水は、伸縮性に優れたシート(ゴム系、塩ビ系)を使用するので、建物の収縮に追従性する優れた防水材料と言えます。但し、防水材がシートの形状のため、つなぎ目に重なる部分が生じることと防水下地の平滑さが必要とされます。 防水シート自体の劣化が激しい場合はシートそのもの交換になります。

このような場合は、旧防水シートの撤去作業が加わりその分工事費がかかります。 このような状況になる前に補修工事をするのが賢い選択です。

 

工程

下地調整

プライマー塗布

補強補修

防水シート貼り

トップコート塗り

ゴムシート防水メリット

  • 伸縮性が高く下地の亀裂にも柔軟に追随する
  • 温度による物性変化が少ない
  • 耐用年数が長い
  • 短工期・低コストで施工できる
  • 目立ちにくいところの防水工事や応急処置に最適
  • 木造建築にも適している
  • 保護層として塗装材を厚塗りすれば軽歩行も可能

ゴムシート防水デメリット

  • 複雑な形状には採用にしにくい
  • 接着剤の性能が防水性能となる傾向がある
  • 紫外線に弱くシート自体が薄いため、鳥害や衝撃に弱い
  • 化学物質を使用するのでシックハウスに注意

塩ビシート防水

屋上施工部位: 屋上

塩ビシート防水工事とは、塩化ビニル樹脂で作られた防水シートを接着剤などで下地に貼り付ける密着工法と、ディスク板など塩ビシートの特徴としては、接着剤で貼るだけといった施工性に優れていますが、複雑な形状や狭い場所では、シート同士のジョイントがたくさん発生しますが、シート同士は熱風で溶かして一体化できます。

さらに単層防水のため工期が短いという事や、意匠性に優れ、いろんな用途に対応しやすく、耐久性および遮熱性にとんだトップコートもあります。で固定していく機械固定工法とがあります。

工程

下地調整

下地処理

接着剤下塗り

塩ビシート貼り

シール処理エア抜き

完了

塩ビシート防水メリット

  • 紫外線や熱に優れた耐久性がある
  • カラフルな色や模様がある下地に適している
  • 高い伸縮率と耐摩耗性があり保護層なしで軽歩行が可能
  • 鳥害を受けにくい
  • 施工しやすく下地の撤去が必要ないので改修工事に最適
  • 短工期・低コストで施工できる

塩ビシート防水デメリット

  • 下地が平らでなければ施工しにくい
  • 接着剤でつかない場合がある (熱風で溶かして接着する必要がある)
  • シートを急に曲げると切れやすく
  • 可塑剤が気化すると割れやすくなる (耐用年数は10~15年)

FRP防水

店舗厨房施工部位: 店舗厨房

FRP防水とは、優れたFRPの特性を防水分野に応用したもので、防水層は軽量かつ強靭、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れているという特長があります。

FRP防水は、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体にした塗膜防水です。したがって出来上がった防水層は、継ぎ目のないシームレスな層となり、外観的にもきれいな仕上がりとなります。

工程

下地調整

プライマー塗布

プ1プライ

中塗り

上塗り

完了

FRP防水メリット

  • 軽量で耐久性に優れ重歩行や車両の走行も可能
  • 多様な形状に施工でき、継ぎ目のないシームレスな層を形成
  • 下地への密着性が強く防水性に優れている
  • 下地の膨張・圧縮にも剥離の心配は少ない
  • 着色も自由
  • 短工期(1~2日で完了)
  • 保護層が不要

FRP防水デメリット

  • 紫外線に弱く劣化してヒビ割れが生じることがある
  • 伸縮しにくく地震などの際にヒビが生じることがある
  • 硬化の際に臭気対策をする必要がある
  • リサイクルが難しい

アスファルト防水(熱工法)

屋上

220度~270度に溶融した改質アスファルトを接着剤として、改質アスファルトルーフィングを貼りあわせて防水層を作る工法です。

長所は溶融した改質アスファルトを全面に張り付ける為隙間が出来ず、防水層としての信頼性が高いことがあげられます。施工後すぐに硬化して防水性能を発揮します。

 

アスファルト防水(常温工法)

屋上

粘着層付改質アスファルトルーフィング(1~2枚)を下地に張り付け、ローラー転圧をして下地に張り付けて積層し防水層を形成、あるいはルーフィング類(1枚)をゴムアスファルト系などの液状材料で下地に張り付けて防水層を形成します。

長所は作業の安全性が高く、施工の準備や段取りは容易であることがあげられます。

 

アスファルト防水(トーチ工法)

屋上

両面を改質アスファルトでコーティングした防水材をトーチバーナーであぶり、防水材を一部溶解させて施工する工法です。トーチ工法は、アスファルト防水熱工法で使用するアスファルト溶解釜等の大がかりな設備を必要とせず、さらに施工時の臭気、煙がほとんど出ないので近隣に対して不快感を与えません。

熱工法と比べて大幅なCO2削減が出来るので環境負荷が低いことも特徴です。施工者のメリットとしては、高温の溶融アスファルトを使用しないので火傷の危険性が低く、施工しやすい工法と言えます。

 

工程

下地調整

プライマー塗布

下地調整材塗布

絶縁・増張り

保護塗料の塗布

メルトーチの施工

完了

アスファルト防水メリット

  • 防水性能が高い
  • コストもそれほどかからない
  • 防水層が厚く水密性が高い
  • 保護モルタルで押さえれば耐久性が高まる
  • 他の工法よりも耐用年数が長い
  • メンテナンスが少なくて済む

アスファルト防水デメリット

  • 高熱で溶かす必要があり、工事中に臭いが生じることがある
  • 工事の手間がかかる
  • 工事中は上に保護モルタルを貼る必要がある
  • 木造建築には向かない
  • 紫外線に弱い

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