大規模修繕工事のタイミング
構造物や設備ごとの修繕タイミング
大規模修繕工事の場合は、おおよそ12年周期が一般的です。
設備系に関しては、それぞれ部位の耐用年数が切れる前に、随時進めていくのがポイントです。
ただし、部位や工法によって周期が異なりますので、下記の表をご参照ください。
大規模修繕工事の周期の例
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修繕項目 | 主な対象部位 | 方法 | 周期 (参考) |
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建 築 系 修 繕 |
鉄部塗装 | 雨掛かり部分(開放廊下・階段、ベランダ手すり、屋上フェンスなど) | 塗り替え | 4年 | |
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非雨掛かり部分(住戸玄関ドア、配電盤類、屋内消火栓箱など) | 塗り替え | 6年 | |||
非鉄部塗装(アルミ、ステンレス製の手すり、隔て板など) | 清掃・塗り替え | 12年 | |||
外壁塗装 | 外壁 | 塗り替え | 12年 | ||
除去・塗装 | 36年 | ||||
タイル | 補修 | 12年 | |||
シーリング(外壁目地、建具回りなど) | 打ち替え | 12年 | |||
防水 | 屋根(屋上) | 補修 | 12年 | ||
修繕 | 24年 | ||||
バルコニー床 | 修繕 | 12年 | |||
開放廊下、階段などの床 | 修繕 | 12年 |
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修繕項目 | 主な対象部位 | 方法 | 周期 (参考) |
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設 備 系 修 繕 |
建具・金物 | 建具(ドア、窓サッシ、網戸、屋外鉄骨階段など) | 点検・調整 | 12年 | |
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取り替え | 36年 | ||||
金物類(集合郵便受け、宅配ロッカー、避難ハッチ、室名札、パイプスペース扉、屋上フェンスなど) | 取り替え | 24年 または36年 |
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給排水 | 給水管・排水管 | 更生 | 15年 | ||
取り替え | 30年 | ||||
受水槽 | 取り替え | 25年 | |||
給水ポンプ・排水ポンプ | 補修 | 8年 | |||
取り替え | 16年 | ||||
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設備 | ガス管 | 取り替え | 30年 | |
空調設備(管理室、集会室などのエアコン) | 取り替え | 15年 | |||
換気設備(集会室、機械室などの換気扇、換気口など) | 取り替え | 15年 | |||
電灯(共用廊下、エントランスホールの照明器具、配線器具、非常照明、外灯など) | 取り替え | 15年 | |||
避雷針 | 取り替え | 40年 | |||
自家発電機 | 取り替え | 30年 | |||
テレビ共聴アンテナ、増幅器など | 取り替え | 15年 | |||
インターホン、オートロック、住宅情報盤など | 取り替え | 15年 | |||
自動火災感知器、表示灯など | 取り替え | 20年 | |||
エレベーター(かご内装、扉、三方枠、全構成機器) | 補修 | 15年 | |||
取り替え | 30年 | ||||
機械式駐車場 | 補修 | 5年 | |||
建て替え | 20年 | ||||
外構・ 付属施設 |
平面駐車場、側溝、遊具、ベンチ、埋設配水管など | 補修・取り替え | 24年 | ||
自転車置き場、ゴミ集積所、植樹 | 取り替え・整備 | 24年 |
(出所)国土交通省「長期修繕計画標準様式 第3-2号記載例」から抜粋。周期はあくまで参考例
定期的なメンテナンスと修繕が建物の維持と美観を守ります。
建物をより長持ちさせるためには、定期的に点検を行い必要に応じて補修を施すことが重要です。 建物は経年により劣化していくことは避けられません。また、壁のひび割れや屋上の防水機能が低下すると、漏水事故を生じさせ内部構造にサビや腐食が生じる一因にもなります。
大規模修繕工事を定期的に行うことにより、建物の安全性を保つことはもちろん、資産価値を維持することにもつながるのです。
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